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クリーニング組合について

クリーニング生活衛生同業組合(以下、クリーニング組合)とは、加盟店に様々な情報提供や指導、経営サポートなどを行うことでサービス向上を図り、クリーニング店の経営の健全化、衛生水準の維持向上等により国民生活の安定に寄与することを目的とした法定組織です。
皆様に安心してご利用いただけるクリーニング店を目指して、講習会やセミナーの開催や最新情報の提供、衛生管理の指導、補償サポートなど、様々な取り組みを行っています。

クリーニング店の洗濯方法について

 ■ ドライクリーニング

ドライクリーニングについてご理解いただくために、動画を作成しましたので、ぜひ一度ご視聴下さい!

動画をご視聴いただけない方のために、動画の内容について以下に要約しています。

突然ですが、質問です!
クリーニング店の洗濯方法の一つ、ドライクリーニングは一般のご家庭でも出来るでしょうか?
答えは・・・できません!

ドライクリーニングは、水を使わず、石油系などの有機溶剤で洗う洗濯方法。
家庭用洗濯機にあるドライコースは、少量の水で、押し洗いと浸透洗いを行い、デリケートな衣類を洗濯するコースです。
つまり、石油系などの有機溶剤で洗うドライクリーニングは、水で洗う家庭用洗濯機のドライコースとは全く違う洗濯方法なんです!
では、なぜ水ではなく、石油系などの有機溶剤で洗濯をするのでしょうか?
それは、ドライクリーニングには、たくさんのメリットがあるから!

代表的なメリットは、衣類の型崩れや縮みなどのダメージが起きにくいこと。
水洗いと比べてどれくらい違うのか、実験をしてみました!
左側は水、右側は、ドライクリーニングで使用する石油系溶剤です。

この中に、トイレットペーパーで折った折り鶴を入れてかき混ぜると、水に入れた折り鶴はグチャグチャになってしまいますが、石油系溶剤に入れた方は、原型を保っています。
水洗いに比べて、ドライクリーニングは型崩れしにくく、素材の風合いも保ちやすいことが分かります。
ドライクリーニングは、皮脂や食用油、化粧品など、油溶性の汚れを落とすのが得意です。

ラー油を染みこませたガーゼを水と石油系溶剤に入れると、石油系溶剤の方だけラー油が溶け出しているのが分かります。
一方、汗やコーヒー、紅茶、醤油など、水溶性の汚れを落とすのは苦手です。

醤油を染みこませたガーゼは水の方だけ溶け出し、石油系溶剤の方は溶け出していません。
つまり、ドライクリーニングだけでは、汗など水溶性の汚れが落としきれず蓄積するため、シミやカビの原因になったり、着心地が悪くなったりするなど、様々な問題が発生してしまいます。
クリーニング店では、衣類の種類や素材、色、そして汚れの状況など、様々な条件を加味して最適な方法でクリーニングを行うことができます。
例えば、家庭洗濯ができない衣類も、ウェットクリーニングという特殊な技術で水洗いを行うことができます。
だから、クリーニング店に衣類を持っていく時は、受付時に色々と相談してみてください!

 ■ ランドリー

ランドリーとは、ワイシャツなど水で洗うことができる衣類などを洗剤と温水で洗うクリーニング方法です。クリーニング店では素材や色、デザインなどに合わせて洗剤の種類や湯温をコントロールして洗うことで汚れをキレイに落としつつ、色落ちや風合いの変化などをできるだけ抑えながら洗濯を行うことができます。

 ■ ウエットクリーニング

ウエットクリーニングは水溶性汚れに対応したクリーニング方法で、水洗いしてはいけない衣類を洗うことができます。ドライクリーニングでは残ってしまいがちな黄ばみや汗汚れなど、水溶性の汚れを落とすことができます。水洗いしてはいけない衣類を洗うので高度な技術が要求され、クリーニング店の技術が問われるクリーニング方法です。兵庫県クリーニング組合加盟店は、高度な技術を持っているので安心してお預けください。

 ■ シミ抜き

ご家庭では取れないシミも「洗濯のプロ」のクリーニング店なら取れる可能性があります。
なぜならクリーニング店では特殊な洗剤や機材を使用してシミ抜きを行っているから!
つまりご家庭で同じことは絶対にできません。
クリーニング店によっては特殊なシミ抜きを売りにしているお店もありますので、シミがついたらお近くの正規加盟店にご相談ください!

 ■ 特殊クリーニング

特殊クリーニングは、ドライクリーニングやウエットクリーニング、ランドリーでは洗うことのできない毛皮製品、皮革製品、和服などの特殊な衣類をクリーニングする方法です。

 ■ 仕上げ技術

家庭では真似することができない技術が「仕上げ」です。クリーニング店では衣類に合わせた仕上げ方法を行い、家庭との違いが大きく表れます。

クリーニング店の選び方

■ クリーニング店なら、クリーニング組合の正規加盟店を!

クリーニング店選びでお悩みの方は、ぜひ当クリーニング組合の正規加盟店をご利用下さい!
正規加盟店はこちらからご確認いただけます。

また、下記のポスターが掲示されているクリーニング店は正規加盟店です。

クリーニング組合の正規加盟店をオススメするのは主に3つの理由があります。

■ 安心の技術
素材や加工方法など、衣料品やファッションの多様化・変化のスピードは非常に早く、それに伴って衣料品の洗濯方法もめまぐるしく変化しています。それら衣料品をできるだけ最適な方法でクリーニングするためには最新の情報や技術が求められます。クリーニング組合では定期的に講習会やセミナーを開催し、実際の事例や成功体験など最新の情報や技術を提供することでクリーニング店のサービス品質向上を目指しています。

■ 安心の衛生管理
新型コロナウイルス感染症がまん延する以前から品質維持のため衛生管理を徹底していますが、クリーニング組合では国が主導する「クリーニング所における新型コロナ感染拡大予防ガイドライン」を加盟店に通知しチェックリストを活用するなど、徹底した感染症対策を行っています。

■ 安心の補償
皆様からお預かりした大切な品物を綺麗にするため心を込めてクリーニングを行っていますが、万が一クリーニング事故が発生した場合も、クリーニング組合正規加盟店だけが加入できるクリーニング事故賠償保険がございます。安心して当店をご利用ください。

■ LDマークとは

LDマークは、全国クリーニング生活衛生同業組合連合会の会員である47都道府県クリーニング生活衛生同業組合に加盟しているクリーニング店によって使用されるマークです。
このマークを持つ店舗は、「プロの洗い技術」によって、お客様に高品質なサービスを提供することを目指しています。

また、LDマークを持つクリーニング店は、万が一クリーニングトラブルが発生した場合でも、組合の定めた「クリーニング事故賠償基準」に基づいてトラブルの対応を行います。
このように、LDマークを持つクリーニング店は、お客様に対して安心・安全なサービスを提供することが期待されています。

なお、LDマークの「L」は「Laundry」、「D」は「Drycleaning」の頭文字を表しています。つまり、洗濯(Laundry)やドライクリーニング(Drycleaning)など、クリーニングの種類に関わらず、LDマークを持つ店舗は高品質なサービスを提供することが求められています。

■ Sマークとは

「Sマーク」を掲示しているクリーニング店は、厚生労働省大臣が認可した「クリーニング業の標準営業約款」に基づいて営業しているお店です。
この約款には消費者保護の観点から提供するサービスの内容やお店・設備の表示の適正化などが含まれており、消費者がクリーニング店のサービスを利用する際の選択の利便性を高めることを目的としています。
また、「Sマーク」のお店は「LDマーク」店と同様に、お客様に質の高いサービスを提供することを心がけており、国民の衛生的な生活を守るために、プロの洗い技術を用いた適切なクリーニング処理や、必要に応じた賠償を行っています。「S」は、「Safety」(安全)、「Standard」(安心)、 および「Sanitation」(衛生)の頭文字を表しています。

クリーニング師について

クリーニング業には「公衆衛生の向上と利用者利益の擁護を図るため」にクリーニング業法によって衛生法規が定められています。
クリーニング師はクリーニング業法に基づいて定められた国家資格で、都道府県知事が行う試験に合格した人が取得できます。
クリーニング師は衣類や繊維製品、皮革製品などを原型のまま洗浄することを専門とするクリーニング業界で働く人たちのことであり、業界の専門家として公衆衛生に関する知識やクリーニング処理に関する専門知識を必要とします。
クリーニング業者は業務用の洗濯機や脱水機を少なくとも1台以上備え、1人以上のクリーニング師を置く必要があります。(ただし洗濯物の受け渡しのみを行う取次所はその限りではありません)

クリーニングと環境保全

■ 衣類を長く着続ける

衣類が汚れたり、シミがついたりして、ご家庭の洗濯で綺麗にできなかったら、諦めて捨ててしまう方もいらっしゃいますよね。
でもクリーニング店なら綺麗にできるかもしれません!
クリーニング店を上手に活用して、衣類を大切に長く着続けることは、循環型社会にとって必要不可欠なんです。

■ ドライ溶剤のリサイクルとプラスチックハンガーの原料リサイクル率


ドライクリーニングに使用する溶剤は使い捨てせず、フィルターなどで綺麗な状態を保ちながら何度も使用しています。
また、クリーニング業界ではずっと以前からプラスチックハンガーに再生原料を使用していて、そのリサイクル率は、85から95パーセントととっても高いんです!


私たちクリーニング業界は、これまでも、そしてこれからも環境保全に役立ち続けます。
ぜひ、洗濯のプロ、クリーニング店を積極的に活用して、大切な衣類を少しでも長く使い続けてください!

■ ハンガー

「プラスチック資源循環促進法」が施行される以前から、クリーニング店ではハンガーの回収を行っております。クリーニング店によっては自社のハンガーだけでなく、他店のハンガーも回収してくれるクリーニング店もあり、回収率は約50%、再利用率は約70%を超えています。また、ハンガーは再生原料を用いて製造されているものがほとんどで、再生原料使用率は約95%と、クリーニング業界のプラスチック使用料削減と再生原料の使用率は先進的モデルであると言えます。

■ ポリ包装

ポリ包装はすでに年々薄くしており、「プラスチック資源循環促進法」が施行され、さらに4~5ミクロン程度薄くできる段階となっています。厚生労働省が定めた「クリーニング業の衛生管理要綱」に「クリーニング後の洗濯物には包装等を行うこと」と明記されているため、ポリ包装をなくすのではなく、薄くすることでリサイクルに取り組んでおります。

消費者様へのお願い

■ ハンガー

ハンガーはリサイクルし、再利用することができます。ゴミとして廃棄するのではなく、クリーニングに出す際、クリーニング店に持って行くだけでリサイクルに貢献いただけます。なお、他社のハンガーを回収してくれるクリーニング店は少ないので、クリーニングを出したお店に持って行くようにしてください。

■ ポリ包装

ポリ包装をなくすという選択肢がない中、ポリ包装を薄くする以外の方法として、1商品に1包装しておりましたが、複数商品をまとめて1包装することをお願いすることがございます。また、ポリ包装はプラスチックごみに該当します。もし燃えるごみとして廃棄している方がいらっしゃいましたら、プラスチックごみとして廃棄してください。

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