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調査報告書を今後の技術検査のため、掲載いたします。

受付番号:22020001 「パーカー」

■ 苦情審査内容

寸法と縮み
プリントのひび割れ

■ 調査報告

品質表示タグがついておらず、大丸神戸店まで出向き確認した。
店舗の現品を採寸したところ、着丈62cm肩幅63cm袖丈45cmだった。
クレーム商品を採寸すると、着丈61.5cm、肩幅62cm、袖丈44.5cmであった。
クレーム商品のサイズと店舗の在庫商品のSサイズとを比べるとほぼ差はなく、クレーム商品がSサイズと考えるならば、縮みは許容範囲である。
プリントのひび割れは顔料プリントの特性上、着用と洗浄を繰り返すことによってひび割れるケースが多くある。

■ 写真

受付番号:22010003 「ジャケット」

■ 組成
  • 表:綿60% 金属繊維20% ナイロン60% ポリウレタン4%
  • 裏:キュプラ85% ポリウレタン15%
■ 苦情審査内容

表記がないが、シワ加工の商品なのか?
プレスはしてもいいのか?いい場合、どのようにプレスをすればよいのか?

■ 調査報告

品質表示の中に「金属繊維によるご注意」という欄がある。
その欄には「この商品は着用によって残るシワや独特な風合による表情変化を楽しんでいただく為、金属繊維を使用しております」と明記されております。
この度、メーカーに写真を送り確認して頂き、「初見ではそこまでの異常は見られない」との回答。
併せてメーカーにあるサンプル写真をいただきました。写真を見る限り、シワ感のある風合が確認できます。
金属繊維が混ざった繊維はアイロンでは伸びにくい性質があり、購入時よりシワが増え変化していきます。
その点を受付時または洗浄前にお客様に確認、ご了解を得た方が良いかと思います。
仕上げ方法は、人体プレスまたは、袖・衿・身頃の手直し程度で、ナチュラルな風合を残して仕上げをし、お客様に確認するといいのではないでしょうか。

■ 写真

受付番号:22010001 「ニットコート」

■ 組成
  • 表:ウール100%
■ 苦情審査内容

背中側首の下周りに、生地が薄くなっている部品がある。
ポケットの内側のように、全体が毛羽だっちたが、それが少なくなっている。

■ 調査報告

今回の製品は圧縮ウールといい、ウール繊維を圧縮し厚みを出し保温性に優れた生地である。
今回の穴であると、製品の繊維を使い、補正が可能であると思われる。
顕微鏡で確認した所、ウールの繊維に虫食いの形跡が見られた。
ウール100%の製品は使用と保管状況により虫食いに合いやすい。
前シーズンの保管時に虫食いによる繊維の切れが発生し、ドライクリーニング時に切れていた繊維が脱落し、顕著化した場合、仕上げ後に目立ったものを気づかずに納品してしまう可能性がある。
虫食い跡、別紙写真参照下さい。
※虫食い事例で繊維の断面がまっすぐでなくギザギザしている

■ 写真
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